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Channel: 高知白バイ事故=冤罪事件確定中
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白バイ隊員を偽証罪で告訴その1

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 以前にTwitterで片岡さんが事故を目撃した白バイ隊員のAを偽証罪で告訴したことをお伝えした。
 今回その告訴状を片岡さんからいただいたので掲載します。
 
 今回の告訴は片岡さんから今年の7月末ごろに高知地検に送付して、8月上旬地検から受理の連絡があったと聞いていますが・・
 受理番号を教えてくれなかったと言ってますので、ほんとに受理したかどうか・・臭うところですが・・・
 
 とにかくは、2回に分けて全文掲載します
 
 文末の立証方法の掲載は次の機会にいたします。
 
 県警相手の片岡さんの告訴は2回目
 一回目は高知検審で不起訴不当議決をもらったが、結局は嫌疑なしで不起訴となっています。
 今回の告訴ももちろん検察審査会への不服申し立てを視野に入れています。
 
 再審も動いてますが、こちらもご注目ください
 
 余談ですが、この目撃隊員(被告訴人)相変わらず白バイに乗務しているようです。
 
 以下告訴状
 
  被告訴人の下記所為は,刑法第169条偽証罪に該当すると思料されるので,被告訴人を処罰されるよう告訴する。
 
 
  被告訴人は,平成19年2月22日,高知市丸ノ内1丁目3番5号高知地方裁判所刑事法廷において,片岡晴彦に対する業務上過失致死被告事件(高知地方裁判所平成18年(わ)第552号)の証人として宣誓のうえ,検察官から尋問を受けた際,事故防止のためのパトロールで白バイを運転して,高知市側から春野町側に新倉トンネルを抜けた後の平成18年3月3日午後2時34分頃,高知県吾川郡春野町弘岡中付近において,
①「対向車線を高知市方面に向いて進行してくる白バイを見た」,
②「ほぼ同時にグローバルバイキングというレストランから道路に出てくるバスを見た」,
③「対向してきた白バイの速度は時速60キロぐらいだった」,
④「バスの速度は10キロメートルくらいだった」,
⑤「バスはずっと動いており,白バイもそのまままっすぐ進行していた」,
⑥「お互いがそのまま進行すれば,衝突すると思った」,
⑦「バス,白バイはそのまま進行し,白バイはやや右へ倒しながらバスをよけようとしたが,結局衝突してしまった」
等自己の記憶に反した虚偽の陳述をし,もって偽証したものである。
 
 
1 本件偽証の及ぼした影響
  被告訴人が証言(偽証)した上記業務上過失致死被告事件は,上記被告訴人のバスと白バイが衝突するまで,ずっとバスは動いていて白バイと衝突したとの証言とバスが白バイと衝突する前に急制動したことによって生成されたとされるスリップ痕との,2つの証拠,証言が片岡晴彦有罪判断の根拠となった。
  高知地裁判決が認定し,最高裁まで維持された衝突前のバスの走行速度時速5ないし10キロメートルでは,物理的(科学的)に見て1ないし1.1メートルもの長さのスリップ痕が印象されることはあり得ない(時速10キロメートルで印象されるスリップ痕の長さは,路面の抵抗値をかなり広くとっても0.3ないし0.6メートルである)のであるが,確定判決はこれらの科学的観点からの矛盾を看過したままである。
 
  このスリップ痕の(偽造の)問題とともに,白バイ隊員である被告訴人の証言(偽証)が誤判に至る有力な証拠となり,衝突前には停止して右折の機会を伺っており,従って何ら刑事責任を負ういわれのないスクールバスの運転手であった片岡晴彦に右方安全確認不十分の落ち度があるとして,業務上過失致死罪(白バイ隊員○○○死亡)による禁固1年4月という実刑判決が下され,確定することになった。
 
2 偽証内容について
(1)被告訴人の証言内容は,その全体が偽証であると思料される。
  すなわち,被告訴人は上記事件において宣誓した証人として,吉岡力運転の白バイと片岡晴彦運転のスクールバスの衝突事故(以下本件衝突事故という)の目撃状況を証言するものであるが,被告訴人は本事故に至る経緯,すなわち,白バイとバスの衝突に至る経過を全く目撃してないと思われるのである。
  それは,①見えるはずのないものを見たといい,②バスと衝突する直前の対向して走行してくる白バイの走行速度など正確に目視して判断できるわけもないのに,断定的に白バイの走行速度はおよそ時速60キロメートルであったと証言し,さらに,つじつまを合わせるためであろう,それまでの証言を前提とすれば見えたはずの衝突直前の白バイの状況について,バスに隠れて見えなくなったと証言するという,現場の物理的視認状況に反し(①),人間の能力として不可能なことを可能とし(②),バイクの走行特性やバスとの位置関係からしてあり得ない事実を供述する(③)などして,結果として全体的に事実に反して矛盾に満ちた証言(偽証)を積み重ねているからである。
 
(2)①の,「見えるはずのないものを見た」というのは,被告訴人の証言調書の56,57項に対向車線を高知市方面に向いて進行してくる,2輪のようなバイクを見た」,「中央分離帯の植え込み」の「間からチラチラとライトのようなものが見え」たとある点である。
 
  植え込みの切れる点に白バイが出てきたときの被告訴人の白バイの位置は実況見分調書添付交通事故現場見取図の(ア)の位置であり(同調書59,60項),その時対向する白バイの位置はAの位置だという(同66項)。
  被告訴人の白バイは時速50ないし55キロメートルで進行し(同41項),対向する本件白バイは時速60キロメートルくらいだという(同78項)。ところが(ア)点A点に至るまでの経路は,被告訴人運転の白バイの進行方向から見てゆるやかに左にカーブしており,道路脇の建造物や歩道街路樹,ポストなどの死角に入って,視認はほとんど不可能である。
 
  被告訴人は,A点でいきなり白バイ、バスを見てから衝突するまで、34秒である。この間にバイクの走行速度を目視したと証言したのでは不自然だと考えてこのような証言をしたものであろうが,物理的に見えないものを見たと偽証しているのである。
 
(3)②に関しては,被告訴人は,右折しようとしていたバスと衝突する直前の白バイの走行速度をおよそ時速60キロメートルであったと証言(同78
項)しているが,自車を時速50ないし55キロメートルで運転走行中に,斜め前方右約17度の地点((ア)の地点)を対向して走ってくる白バイの速度が、34秒の間に、視認しただけで走行速度がおよそ時速60キロメートルであるなどと判断できるわけがない。
  被告訴人は,白バイ隊員として,走行車両の速度を目視測定する訓練を受けている,白バイを決まった速度で走行させて目視し,別の白バイを走行させて速度誤差の目視能力を養う(同9項)といい,このような目視能力を養わないと「対向車線を走行する速度違反の車両を確認後,転回,追尾等して速度測定,取締りにあたることができない」(同15項)と供述するが,ここには論理の飛躍があり矛盾がある。
  このような証言を真に受けてしまう裁判官の感覚に疑問を持たざるを得ない。
  まず,「白バイを決まった速度で走行させて目視し,別の白バイを走行させて速度誤差の目視能力を養う」という方法で目視訓練による速度判定能力を身につけることはある程度は可能であったとしても,それは,白バイの移動状況を視認できる角度,位置に立って行う訓練であって,対向して相当速度で進行しながら,角度のない対向車両の速度を目視判断する訓練などあり得ないし,そのような方法で一定程度の正確性を持つ速度判断ができるようになるとも考えられない。従って,このような方法で正確な速度を判断することなどできないが,一定の経験のある白バイ隊員であれば対向車両の速度が,おおよそ早いか遅いか,制限速度違反ではないかといったおおざっぱな判断はできるであろう。しかし,そのことと対向車両の速度が時速何キロメートルかを目視判断できることとは全く別のことがらである。 
  もしも,被告訴人のいうように,目視訓練で対向して走行してくる車両の速度を正確に判断できるのであれば,「対向車線を走行する速度違反の車両を確認後,転回,追尾等して速度測定」する必要はなく,「対向車線を走行する速度違反の車両を確認後,転回,追尾」してそのまま検挙すればよい。
  しかし,このような方法では被検挙者が争えば,すべての事件で違反の立証がないとして無罪となってしまうことは明らかである。であればこそ,実務ではこのような場合には,パトカー(または白バイ。以下同じ)が、速度違反の疑いありと狙いを定めたクルマの後ろ(真後ろや斜め後ろの死角)を等間隔で走り、「等間隔=等速度。よってパトカーの速度=〝獲物〟の速度」との論理で、パトカーの速度をストップメータで固定し、それを証拠として初めて検挙するのである。
  このいわゆる追尾方式が追尾するパトカーの恣意的測定を許すおそれがあるとの問題はさておき,速度の認定には少なくともこのような証拠が必要なのであるから,確定判決が,被告訴人の証言(偽証)をもとに,確定判決で本件白バイの速度を時速60キロメートルと認定すること自体が誤りなのである。
 
(3)③の「それまでの証言を前提とすれば見えていたはずの衝突直前の白バイの状況について,バスに隠れて見えなくなったと証言する」というのは,被告訴人の白バイとバスが衝突する瞬間は見ていないが,白バイがバスに衝突する手前10メートルくらいの位置まで見えた,衝突する直前白バイは右にハンドルを切った(同100,185ないし188項)との証言(偽証)を指すものである。
  ここでは被告訴人の偽証を裏づける2つの点の指摘が可能である。
  第1点は,被告訴人の証言するようにバスが(時速約10キロメートルで)動いていて白バイと衝突したのなら,被告訴人運転の白バイの位置から見てバスは,歩道から,外側車線,内側車線,右折車線と徐々に,右方向から左方向に向けて進行してくるという位置関係にあるところ,バスの前部右角に衝突した白バイが10メートルも手前で被告訴人の視野の死角に入ることはないということである。添付資料にシュミレーションしてあるが,ほとんどぶつかる直前まで被告訴人の視野に入るのである。
  おそらく,白バイがバスに衝突する手前10メートルくらいの位置まで見えた,衝突する直前白バイは右にハンドルを切ったというのは,バスと白バイが衝突する瞬間は目撃していない被告訴人が,事故後(直後)に目撃したバスの位置を前提として想起した事実を述べるものであると思われる。バスが既に右折車線の位置(上記交通事故現場見取図⑤)まで出てきて,停止していたのなら,被告訴人の上記供述は現場の位置関係,視野状況に合致したものとなる。バスが⑤の位置で停止していたのであれば,被告訴人から見て,白バイの衝突前,およそ10メートル手前でバスの視野に隠れて,バスが見えなくなるし,10メートル程手前で右に転舵したのであれば,白バイはバスに90度よりはかなり小さい角度で衝突したことになり,実際のバスや白バイの損傷状況に合致するからである。
従って,被告訴人のこの証言は目撃もしてない衝突の瞬間を想起してなす偽証であることを裏付けているともいえるものである。
 
  次の記事に続く
 

白バイ隊員を偽証罪で告訴その2

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 前の記事の続きです
 
第2点は,白バイが内側走行車線を走っていて,対向して走行していた被告訴人から見て確認できるほど右に回避したのなら,衝突地点は内側走行車線ではありえず,その右側の右折車線に入り込んでいたはずであり,この事実は,白バイがバスに衝突した地点は上記見取図⑤の地点に近い地点であって,すなわち停止していたバスに衝突したものであることを意味することになる。
 
  これは,バイクの走行特性に照らせば容易に理解できることである。
 著明な自動車事故の鑑定人であった江守一郎氏の著書「実用自動車事故工学」(技術書院)190頁に,「バイクのハンドルを右に切って安定した走行をするには,左方向に動く遠心力とつり合うため,車体を右に倒して走行しなければならないことはよく知られている。もし右に傾斜しないで走行すると,車両も乗員も左側に転倒する。」と説明されている。
 
  対向して走行する被告訴人から見て,衝突前10メートルの位置で,白バイが明らかに「右に回避行動をとった」(同100項),「右に切っ」た(同187項))のであれば,白バイは右方向に進行し,元の進行ラインよりは明らかに右に移動した位置でバスの前部右角に衝突したはずであり,この証言を踏まえると,バスは上記見取図Xの位置ではなく,それよりも右側の同⑤の位置で停まっていたバスに衝突したものであると判断する方が理にかなうのである。
 
  以上の2点は,被告訴人が(およそ時速10キロメートルで)動いているバスが時速60キロメートルで走行してきた白バイに衝突したとの虚偽の証言を信用させようとして,かえってつじつまの合わない証言をしてしまったと評価すべきものであり,被告訴人の偽証の重要な根拠となるものである。
 
(4)衝突するまで,ずっとバスは動いていて白バイと衝突したとの証言とバスが白バイと衝突する前に急制動したことによって生成されたとされるスリップ痕の問題をひとまず捨象して,本件衝突事故の状況を客観的に見るならば,白バイのブレーキ痕がないこと,白バイの速度が時速60キロメートル程度であれば,制動停止距離は約33メートルであるから吉岡隊員が前方を注視していれば衝突前に停止できたとみなされること,そうでなくてもハンドル操作により衝突は回避できたはずであること,双方車両の,特にバスの損傷程度がかなり大きいことなどからして,次のような状況が本件衝突事故の真相ではないかと誰しもが考えるであろう。
  すなわち,高速で走行しており,また前方確認が十分でなかった白バイ運転手が衝突直前になって,右折車線付近に停止して右折の機会を伺っていたバスが進行方向をふさいで止まっていることに気づき,自車速度が高速であり,かつバスとの間の距離が短く衝突前の制動停止は不可能であったため,あわてて右に回避行動をとったが,白バイの車体が反応して右にコースを変え始めたのは衝突前約10メートル手前の位置で,もはや回避は不可能でバスの右前部に激突したものであると。
  そして,スリップ痕と被告訴人の証言以外のすべての証拠は,本件衝突事故の発生機序が上記のようなものであったことをほぼ完璧に示している。
 
3 本件偽証に対する厳正な処置の必要性
  上記業務上過失致死被告事件の確定判決で有罪の根拠とされたもう一つの問題であるバスのスリップ痕の偽造に関しては,元被告人である片岡晴彦は,被疑者不詳で証拠隠滅被疑で高知地方検察庁に告訴したが,同地検は不起訴処分としたため,高知検察審査会に審査を申し立てた。
 
  高知検察審査会は,平成21年1月21日,バス左右前輪の後部のスリップ痕様の証拠の偽造の有無について,「捜査が尽くされていないという感を完全に拭い去ることはできず、検察官の判断は市民の感覚として納得できない。」として不起訴不当の議決を行った。
 
  本件の被告訴人の偽証は,上記スリップ痕の偽造と合わせて,片岡晴彦が身に覚えのない刑事責任を問われる重要な証拠とされたものであり,上述のとおりいかなる観点から見ても重要部分において虚偽の証言をしていると断ぜざるを得ないものである。
 
  御庁におかれては,厳正な捜査の上,警察官の偽証という元被告人である片岡晴彦にとってはもちろん,市民の立場からも放置できない重要な問題であることに鑑み,厳正な捜査の上毅然たる措置を執られるように願って本告訴に及ぶものである。
 
              立 証 方 法
 
1,白バイ隊員の目撃証言への意見書
 
次回は立証方法全文を掲載予定

目撃隊員偽証の立証方法 (1)

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 前回の高知県警白バイ隊員を偽証罪で告訴した内容に続いて、今回はその立証方法を公開します。
 
 一部 文中の文字を事故車、目撃者等に入れ替えています。
 
 転載はご遠慮ください
 
  画像右下の+マークをクリックすれば拡大されます
 
 
 
 
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参考図
 
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目撃隊員偽証の立証方法(2)

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 シリーズ4回目は、前記事の続き。 
 
 この意見書は全10Pで構成されています。
 今回はその5P~8Pを掲載します。 
 画像右下の+ボタンをクリックすれば拡大されます。
 転載はご遠慮ください
 
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 さて 不確定情報なんですが、明日あたりに大きな花火が上がりそうです。
 打ち上がり次第、LM767のTwitterかこのブログで詳細を周知いたします。
 
 ここで 上がらないとキツイのですが。大丈夫か?
 ドカーンとやってください
 
 順調なら今頃は刷り上がっているはずなんだが・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

10月29日(土) 朝日新聞朝刊 全国版

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 高知白バイ事件 待望の全国紙掲載です。
 
 これからがたいへんです 片岡晴彦支援よろしくお願いします。
 
 画像右下クリックで拡大です
 
 17:35分 追記 訂正
 
 全国版と思っていたら・・・大阪本社管内のみの記事、いわゆる大阪ローカル記事の様でした。お詫び申し上げます
 
 とはいえ、初の準全国版。 大きな前進。?
 
 この先の進展にネットの皆様のご支援欠かせません よろしくお願いします
 
 
 
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 11月2日追記
 今日気が付いた。
 この記事がちょうど1000回目の投稿だった。2007年の3月開設以来4年と7か月・・・・。
 
 この事件に関わってなかったら 俺は今、何をしてんだろう?想像がつかん。

目撃隊員偽証の立証方法(3)

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 朝日新聞(大阪版)に再審請求記事が掲載されて、長野智子さんや江川紹子さんほかたくさんの方がTwitterでRTしてくれたおかげで2008年以来?の1000人超えです。
 
 ありがとうございます。
 
 さて 立証方法=意見書の最終回です。目撃隊員の偽証を指摘する意見書はまだほかにもあります。順次高知地検に提出していきます。それもこちらにて掲載します。
 
 意見書P8~P9を掲載。
 画像右下の+マークをクリックで拡大です
 
 転載ご遠慮ください
 
 
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最後に 目撃隊員の走行経路を動画で再現しました。 実況見分調書に記載された目撃白バイの最終停止位置も動画で再現しました。この走行経路は取っても不自然。
 
なぜなら、事故を目撃したら、バスのところへ一目散に行くはずですが、わざわざ車線を変更して、バスから離れた場所にとめる白バイ隊員はいないでしょう!?
 
オマケにその様子を目撃した乗客(中学生2名)は目撃白バイはのんびり走ってきて、バスを通り過ぎてからびっくりした様子で白バイを止めたと証言している。この証言は高知地裁に再審資料として提出してます
 
 
 
支援する会が11月2日に東京で記者会見決定。
詳細は明日の午後 Twitterhttp://twitter.com/#!/lm767とこのブログでおしらせします
 
上記記者会見の日程は延期されました。 10月30日 14:40 訂正
 
 

東京記者会見は延期

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11月2日に予定されていた記者会見は支援する会の都合により
延期されました。
 
新しい日程は不明です。 
 

鑑定と検証 その10 激動の9月10月

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高知白バイ事再審請求、激動の9月、10月でした。
 
動きのきっかけは9月2日に、東京調布市の富士フィルム関連会社で行われた高知地裁のネガ検証なのですが、実際には7月4日の高知地検ネガ開示から始まっています。
 
さらに遡れば、今年3月末の高知地検がネガの開示決定をしてからが、大変だった。
 
 ネガと鑑定その10 
 
2007年 2月の高知地裁公判で今回のネガから焼き付けられたとされる136枚の写真が掲載された捜査報告書が提出された。作成日は2007年2月5日。前年の12月に起訴された時点ではなかった報告書だ。
 
高知県警は この白バイと片岡さん運転のスクールバスの衝突事故を重大事件と認識し、当時の小松民生交通部長(現自賠責高知事務所役員)が事故現場で指揮を執り、40人の警官を動員して事故の捜査にあたっている。
 
その重大事故の写真報告書が裁判が始まってから作成され、それが法廷に提出された。普通ならそんな後出しの証拠なんて不同意とされるべきだったかもしれないが、とにかく法廷に証拠として上ってきた。
 
以来4年と半年間にあらゆる場面でネガの開示を求めてきた。高知県警証拠隠滅容疑の告訴も国賠訴訟もすべてはこのためのことだった。
 
もう出ないだろうと考えていたネガを開示すると言ってきたときは、驚きが強かった。
 
村木郵政冤罪事件で大阪地検特捜部の証拠改ざんが大きく影響したのだろうか? とにかくは地検の「出さざるを得ない」という判断だろう。この判断は当然のもので、証拠写真はネガが存在することでその証拠としての価値を担保されている。写真はいわば原本のコピーであり、ネガフィルムは原本となるのだから、原本を見せないことは極めて不自然だろう。
 
その不自然さが刑事裁判でも国賠訴訟でもまかり取ってきたのだが、それが開示されるされることになった。言い換えればは開示する準備が整ったということだ。
 
普通なら開示するにあたって準備なんてものは必要ない。愛媛白バイ事件においてはネガの開示にあたって、ネガを切り刻み、警察に不利な撮影部分を排除したが、高知白バイ事件ではその手は使えない。何故なら、片岡有罪証拠として「すべての写真を掲載した」報告書が採用されているからだ。
 
出来れば「不見当」としたいところだろうが、それも前述の理由からできない。隠された証拠物ではなく、有罪の根拠となった証拠の「原本」が不見当とはさすがの高知県警でもいえないだろう。
 
どうしてもネガの開示が避けられないとなれば、残された手は「でっち上げ」しかないだろう。本物のネガはあるだろうが、そのネガを切り貼りしてねつ造フィルムは作れない。その本物のネガにはスリップ痕やバスの中の片岡さんが写っていないコマがあるからだ。
 
高知県警は、PCで加工したした写真をプリンターからプリントアウトしている可能性は高い。これは現役の科警研顧問の画像解析の大学教授が地裁に提出した鑑定書にも明記されている。
 
ネガからプリントした写真ではなく、PCで加工し、その後プリントアウトした写真を提出したからには、証拠採用された同一写真と色調やコントラストが違う写真のネガを出せないはずだ。
 
残された手は写真報告書に添付した写真を再度プリントアウトして、フィルムカメラで接写で再撮影してネガを作るしかないだろう。馬鹿げた話だ。
 
こんなバカげた方法を使ってくるには、捏造を否定し捜査の正当性を保つそれなりの方策を立てたからだろう。あるいは、ネガは捏造されたものという決定的な痕跡さえ出てこなければいいと考えたのかもしれない。
 
7月4日 片岡さん達は高知地裁でネガフィルムの接写をおこなった。その結果、入手した画像の解像度は400万画素程度で、これまで入手していた画像とたいした差はなかったから、これまでの解析結果を確定し、立証することは困難だった。
 
したがって、私たちは高知地裁が行うネガの検証に期待をするしかなかった。大学教授や専門家にアドヴァイスをもとめ、弁護士を通して高知地裁にプリントサイズや手焼きでプリントする等のいくつもの検証方法を申し入れた。
 
しかし、高知地裁が決定したネガの検証方法は次の2点だけだった。①ネガからL版サイズでプリント ②300万画素程度の画像のデジタル保存。これではネガ検証の意味がなかった。ネガの検証先は裁判所が指定した企業であり、こちらの要求した検証方法は採用されないという状況で、片岡無罪の、そして高知県警証拠捏造の再重要証拠の検証が始まった。
 
ネガの検証方法が決まってから2週間で、私たちが立てた対策はただ一つだけだった。絶対に高解像度のデジタルデーターを入手すること。これに賭けることしかなかった。これさえ手に入れば何とかなると考えていた。
 
実をいうとこの時点で 先日のフライデーに記事が載った三宅教授に鑑定を依頼することは決まっていた。三宅教授はネガの現物の提供が無理なら高解像度のデジタルデーターがあれば解析は可能と私たちに伝えていた。
 
9月2日 東京調布市の富士フィルム関連会社で検証が始まった。立ち会ったのは裁判官一名。片岡さん側3名。それと企業の作業を担当する技術者。この時に片岡さんは高解像度画像の必要性を強く訴えた。
 
「ネガの検証というからには可能な限りでの解像度が必要ではないか。それが300万画素程度では意味がない。300万画素では地裁でのネガ接写以下の条件となる。」
 
至って正論と思が、私が聞いた話では、すぐには裁判官は首を縦に振らなかったらしい。それが今回の結果に至ったのは、技術者として片岡さんの意見に同意してくれた社員のおかげだそうだ。そして、もし、この場に検察官が立ち会っていたらどうなっていたのかと考えると・・・・。とにかくは1200万画素の画像データーが入手でき、三毛教授に手渡すことができた。
 
300万画素の不鮮明なデーターから得られるものなど何とでもなると考えていた高知県警にとって、この高解像度画像が片岡さん側に渡ったのが最大の誤算だろう。このデーターがなければ三宅教授と言えども責任ある解析はできなかった。
 
ネガの検証が行われた後、片岡さんは三宅教授と有楽町のホテルで面会し、作成したばかりのDVDロムを手渡して正式に鑑定を依頼した。
 
これを機に白バイ事件再審は動きを見せる。
 
                             続く

鑑定と検証(11) 激動の9月、10月 その2

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 2回目の今回は9月2日に高知地裁が実施したネガ検証実施以降の話。それまでの話は前記事をご覧ください。
 
鑑定と検証 (11)
 
 7月、高知地裁にてネガ開示が行われた。その時のネガの撮影により、片岡さん側は重要な資料を手に入れることになる。
 
 それが10月14日に発売されたFRIDAYにスクープされたフィルムの製造年月日だ。製造メーカーに問い合わせた結果、6本のフィルムの内の一本が事故から3年たった2009年に製造されたものという回答を得た。それを聞いた私たちは色めきたった。
 
 製造メーカーは片岡さん側の弁護士法に基づく問い合わせに対し、FRIDYに記事が掲載されるまでに2度の回答書を提出している。その辺りは「K察+司法&マスゴミ監視委員会」に詳しく書かれているのでそちらをご覧ください。
 
 私は、この記事をうけてマスコミ各社が動くだろうと予想してしていた。事実、弁護士や鑑定人にそして片岡さんに数社のマスコミの取材が来ていてたのは確認できていたから予想は確信になっていた。
 
 ところが、事件が報道されたのは約2週間後の10月29日の朝日新聞朝刊記事だけだった。そして、その記事中にはネガの製造年月日に関する物はなかった。
 
 理由はただ一つ。メーカーの製造年月日証明が再々訂正されたためだろう。現時点ではこの辺りの詳細な事情を書くことはできない。というのは、片岡さん側がメーカーに対して訂正理由を照会しているからだ。
 
 メーカーはこの照会に答える法的義務はないが、間違いがあったのならそれでもいいから、その理由について、メーカーとしての説明責任を果たすことを私は期待している。回答は現時点で届いていないが・・・・。
 
 この影響はかなり大きかった。11月2日に予定していた東京の記者会見延期の理由の一つだろう。
 
 決定的と思われた証拠が不確実なモノとなる一方で、9月2日に入手した高解像度画像を資料とした解析は順調に進んでいる。スリップ痕を撮影したとされる写真やネガの解析のみならず、事故現場の様子や、白バイとバスの画像から、バスが停止中の事故であることは明らかになっている。嘱託鑑定の結果が11月7日に高知地裁に提出されるが、その結果がどのようなものであろうが十分に対抗できる鑑定書が作成されている。
 
 高解像度画像の解析結果を公表できるのは、早くて11月7日の嘱託鑑定提出後となるだろう。遅くても12月19日の嘱託鑑定人証人尋問の直前となるだろう。
 
 最後に付け加えるに、今回の検証と鑑定で明らかになった事実は、現在片岡さんが告訴している高知県警白バイ隊員偽証罪の立証資料として高知地検にも提出されことになるのは間違いないところだろう。こちらの方も動きがあれば定期的に伝えていきます
 
 
さて、今日の記事で1004件目となります。以前から1000件達成で辞めようと考えていました。1000件目の記事は10月29日の朝日新聞記事を掲載したものでした。区切りにふさわしい内容かと自己満足しています。
 
2007年3月に開設以来40万人を超える方々にご訪問いただき、また多くのコメントを頂戴しました。
 
本日を持ちまして、書庫「落書き」を除きここを休止します。
今後の白バイ事件情報はTwitterを中心にや新ブログ(未定)で続けていきます。
これからが正念場です 片岡晴彦支援と高知白バイ事件再審にご注目よろしくです。
 
ありがとうございました。
 
 

巨人内紛と白バイ事件ネガ検証

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久しぶりに 三人が揃って霞で酒を交わしている。客は他に誰もいない。
 
政 「旦那ぁ 巨人の大番頭、清武さんもやりますねぇ。あの鍋常のジジイにかみつきやしたぜ。」
旦那「ほう 何かあったのかい。」
政「あれ、知らねぇんですかい。鍋常が江川を組の若頭に据えようとして、組の人事に横紙破りを入れたんですが。そしたら、清武さんが・・・」
 
鉄「政ぁ 話が長くなりそうだからこれを読んでもらえ」
 
そういうと鉄はモバイルパソコンを飯台のうえに置いて、産経新聞の記事にリンクした 
「 全ての会社にそれが求められるように、読売巨人軍にも内部統制と健全な企業体質、つまりコンプライアンスが要求されると思います。それを破るのが、渡邉氏のような最高権力者であっては断じてならないのではないでしょうか。
 大王製紙やオリンパスのように、企業の権力者が会社の内部統制やコンプライアンスを破ることはあってはならないことです。私は11月9日に渡邉氏とお会いした際、これらのことにつき翻意を求めましたが、聞き入れられませんでした。そこでやむなく本日の会見に至ったものです。」
 
旦「まぁ 至って正論だな。いいこといってるじゃないか。」
 
政「しかし、鍋常の爺さんも無茶なことしたもんですねぇ。そりゃ 現場は切れますよ。江川もいい迷惑じゃないですか」
 
鉄「いや、爺さんにとっては無茶でもなんでもなく、普段通りのことだったとおもうぜ。最高権力者だからこそなにをしてもいいと考えていた。そうに違いねぇ。今までも、これに似た様なことはあってさ、下の者は黙って従ってきたんだろうよ。」
 
政「へへ それが通用しなくなったってことですね。爺さんも自分の力を過信したんでしょうかねぇ」
鉄「過信というよりは、世の流れに気が付かなかったのかもな。まぁ、老害であるのは間違いないところだろうよ」
 
政「それにしても、『企業の権力者が会社の内部統制や、コンプライアンスを破ることはあってはならない』なんて、いいこといっているのですが、鍋常爺さんにしてみれば、内部統制を破ったのは清武さんってことになるのでしょうね。」
 
旦「ははは。そういうところだろうな。まぁ、私に言わせれば、企業の権力者なんて言葉が好きになれないな。、事実、鍋常さんは経営者でなく最高権力者として君臨してきたんだろうから無理はないがな。」
 
政「そうですねぇ・・ ところで旦那。企業のコンプライアンスなんて言葉がでてきましたが・・」
 
鉄「まさぁ、お前、いいところへ話を振るじゃないか。俺もそれについて話をしたかったんだ。清武大番頭はオリンパスや大王製紙を引合いに出して、企業のコンプライアンスの重要性を訴えているが、これはピンとくるものがありましたね」
 
旦「ほう、それはあのメーカーさんのコンプライアンスのことかい? だったら、ほどほどにしておけよ。」
 
鉄「へい。ほどほどに話やす。」
  鉄は少し酔いが回ってきたようだ。盃をクイッと飲み干すと旦那にさしだして話を続けた
 
鉄「・・3度目のネガ製造年月日の訂正があったのが10月の13日付けでしたよね。これに対して片岡の叔父貴が訂正の理由と、製造年月日の調査方法の再照会を掛けましたが、未だ音沙汰なし。そりゃぁ、その照会に答える法的義務はメーカーさんにありませんから、コンプライアンスに問題がないと言えばないんですがね」
 
旦「無いと言えばないよな。だから沈黙を続けるだろうよ。」
 
鉄「って 旦那ぁ。それでいいんですかい?  なんか歯切れが悪くないですか。腹立ちません?」
 
旦「・・・・メーカーさんが沈黙を続ける理由はそれだけじゃないってことは知っているかい?」
 
 鉄の勢いをそらすように、旦那は鉄に盃を返した。隣の政がそれに酒を注ぐ。
 
鉄「そりゃぁ、警察天下りの役員の存在ですか?だからこそ追及しなくちゃならいと思いますがね。」
 
旦「今、騒いだところで、メーカーは動かないのじゃないか。なぁ、鉄。今はその話をする時期じゃないってことだ。この話はこの辺にしとかないか。」
 
鉄「・・・・・・」
 
政「兄貴。メーカーさんにも鍋常やオリンパスみたいに経営者ではない横紙破りの権力者がいるってことなんですよ。そして、その権力者が健在で沈黙を守れという内部統制がとれているんですよ。ぶっちゃけていえば、その権力者が落ちぶれるまではメーカーさんは動けないってことじゃないんですか?」
 
旦「『沈黙』という内部統制が存在していることが、後ろめたいことがあるってことさ。政、いつもにないいい読みしているじゃねぇか。」
 
政「へへ 恐れ入りやす。ところで 旦那。さっき聞きそびれたんですが・・」
 
旦「なんだい」
 
政「コンプライアンスってのは何なんです?」
 
鉄「何言ってんだ。ばぁか」
 
終り
 
組織の権力者だからといって何をしてもいいわけじゃないのは当たり前。
それが当たり前でないのが警察組織で上意下達が徹底している。それを以て内部統制という組織だ。
ブレーキ痕を掛けと言われたら描かなくてはならない。それくらいでなければ統制が取れない組織か。
 
巨人のナベツネは一人だが、警察組織にはナベツネの様な権力志向の官僚がごまんといる。また、そうなりたいと幹部を目指すバカはその5倍くらいはいるだろう。
 
企業は消費者への利益提供が存在理由なら、警察は住民の安全を担保することが存在理由か?
現場はそうだろうが、権力志向の人にとって警察組織の存在理由は警察官僚の利益と権力を守る事とだ。
だから、警察は組織の不祥事を隠ぺいし、組織防衛に全力を挙げることができる。オマケに言えば、司法もマスコミもその組織を監視できないから日本最強の腐敗組織だ。
 
雑感
 
近頃の政党政治から経済問題。原発。相撲界、野球界を代表していた巨人の内紛。このあたりの有様をみていると、日本の変わり目が来ている気がしてならない。
 
団塊世代が後期高齢者となり、その世代が育てた娘息子が組織の権力者に座る頃にははっきりするだろう
時間でいえば10年くらい先にははっきりとしているだろう。、
前からそんな気がしていた。
最近は確信に近い。
根拠はない。
直観だ。
 
 
 
 

red*u*g*2*0l様のご意見

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世の中広いもので、いろいろな人がいて、いろいろなお考えを持つ人がいます。
それは何の問題もないのですが、困るのは、自分の意見を誰も聞いてくれないからといって、他人のブログで持論や意見を展開したがる迷惑な人がいるってことです。

これまでのご意見箱は結構真面目な議論もあったりで、いい企画だと自負していたカテゴリーなんですが、ここ始まって以来の下らねぇご意見を転載し、それに対する皆様のご意見・ご感想・反論などの場を作ることにしました。

ここに転載した意見は当ブログや、私がコメント欄の管理をしている「雑草魂」に投稿されたものです。今までと違って転載するに当たり投稿者の承諾は得ていませんが、迷惑な投稿者のアク禁措置がとれないヤフーブログでは「隔離」という方法を取らせてもらっています。

なお転載した雑草魂のコメントは削除いたしております

下記のコメントにご意見のある方は此方にてよろしくお願いします。
転載を希望するコメントなどありましたらご報告ください。
追記させていただきます。

なお、個人情報の掲載や個人を特定するような行為は固くお断りいたします。
その他は常識の範囲でよしなに

                   管理人 lm767


ご意見その1

>バスの運転技術。乗客に対する心配り。乗客の評判や評価。これが片岡さんの誇りです。

右側を確認せずに発進したんでしょ、ホコリあるバスドライバーが。

自分でそれをわかってるから、心の中にある良心に従って収監されたんじゃないんですか?

片岡さんをダシにして寄付金やカンパ集めをしているんじゃ無いんですか?


ご意見その2

本当に冤罪かどうか、そして冤罪を立証するために必要なことは何か?
これをはっきりとさせることでしょうね。

高知白バイ事件に関しては、冤罪を立証するための取り組みが明後日の方を向いてて、長引かせようとしているのか、それともやる気が無いのかのどちらかです

ご意見その3

>念のため申し上げますに、このブログ記事すべてに対してコメント投稿をご遠慮ください。

きちんとした疑問への返答をもらっていません。

片岡さんが冤罪に対する挑戦をしているのに、支援者がわずかばかりの権力を振りかざして私を犯罪者扱いして言葉を封じるつもりですか。

疑問に答えて下さい。で、一日たったら答えず削除と。
ははぁ、片岡さんの中心的な支援者であるLMさんは、冤罪事件に対する質問や疑問は
無視して

削除

と、こうくるわけですな。

で、質問者への罵倒や侮辱はそのまま見過ごすと。これでは、片岡さんへの支援が「社会正義」のためかどうか怪しくなってきましたよ。

>日本国民救援会

実質的には共産党の下部組織ですねぇ。
あれ、片岡さんの来歴ってどんな?

「白バイ事件」は共産党員を獄に繋ぐと痛くもない腹を探ってやるという、遠大な嫌がらせか?

 雑草魂 2011/12/2(金) 午後 0:12



ご意見その4

>起訴、鑑定をする前に、騙されていないか、即ち

で、そんな証拠を偽物だと知ってて裁判官が出世のために認めた、というオチになるわけだ。

言い分はわかったから、署名がどうしたとかクソみたいな事をして個人情報を集めてないで、裁判官に話を聞いて来いって。

裁判官を落とせば再審も出来るし国賠も出来る。
それで勝ちじゃねぇの?

共産党がそれをやると破防法が適用されかねないか?ン?

雑草魂 2011/12/2(金) 午後 0:15 [ red*u*g*20*l ]

ご意見その5 12月3日追記


>red*u*g*2*0l様念のため申し上げますに、このブログ記事すべてに対してコメント投稿をご遠慮ください。

きちんとした疑問への返答をもらっていません。

片岡さんが冤罪に対する挑戦をしているのに、支援者がわずかばかりの権力を振りかざして私を犯罪者扱いして言葉を封じるつもりですか。

疑問に答えて下さい。

で、一日たったら答えず削除と。
ははぁ、片岡さんの中心的な支援者であるLMさんは、

冤罪事件に対する質問や疑問は

無視して

削除

と、こうくるわけですな。

で、質問者への罵倒や侮辱はそのまま見過ごすと。

これでは、片岡さんへの支援が「社会正義」のためかどうか怪しくなってきましたよ。

>投稿専門の匿名のアラシは全削除でも何ら問題ないと考えます。可哀想な人なんでしょう。

投稿専門でもなく、アラシでもありません。
ブログ程度のものはありますし、特に可哀相でも無いですよ。
酔ってますか?

雑草魂コメント欄 2011/12/3(土) 午前 11:54 [ red*u*g*20*l ]

鉄と政 再審請求編 第一話 ネガ鑑定

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政「兄貴ぃ 旦那のブログが今日で42万人突破ですぜ。」

鉄「ああ、満足に更新もしていないってのにな。ありがたいことだぜ。ところで、近頃どうだい?」

政「どうだいってのは、ネタの方ですかい?へへ そりゃもう 旦那のお許しさえ出りゃいくらでもあるんですがね。たとえば三宅先生のネガ鑑定。ありゃぁ 嘱託鑑定になりそうですぜ」

鉄「ほう。三宅先生が鑑定されるのかい?」

政「いえ。 そうなりゃ一番なんですがね。例の一件で公平な立場ではないってことで・・・」

鉄「例の一件ってのは写真瓦版のフライデーの記事か」

政「へい。しかし、あれは大どんでん返しでしたね。ネガの製造年月日」

鉄「だな。フィルムメーカーが三度も製造年月日を書き換えてくるとは思わなかったぜ。まぁ、製造元は怪しげな訂正理由を送付してきたようだが、なんでも、企業秘密に属するから「取扱い厳重注意」という但し書きがついてきたっていうじゃねぇか」

政「へへ 詳しくは言えないんですがね。まぁ そんなところで「釘」を刺されちゃったのはまちがいないですね。で 話を戻しますが・・」

 鉄は軽く頷いた。政はネガフィルム嘱託鑑定の情報を鉄に伝えた

 スリップ痕の嘱託鑑定に続いて、高知県警が撮影したネガの嘱託鑑定が実施される方向のようだ。ただし、鑑定人は三宅教授ではなく、フィルムメーカーまたは機材を所有する企業となることがほぼ決まっている。

鉄「企業? いまいち信用できないが、どんな方法でネガを鑑定するんだ?」

政「ネガの顕微鏡撮影ですが・・三宅先生が一番なのはわかりますが、企業じゃいけないんで?」

鉄「企業が裁判所から委託されて鑑定するんだろう?じゃぁ 法務部が出張るんじゃねぇのかい?」

政「あっそうか 天下り。警察の天下りが絡んでくると心配していいるんですね。」

鉄「ば~か ネガの製造年月日訂正問題で何を勉強したんだ。」

政「へへ すいやせん。しかしですねぇ・・これ以上はちょっとあれなんですがね。他言はご勘弁くださいよ。」

鉄「他言だと? 俺に向かって言っているのかい。そうかい。政。そういう事なら俺は聞かねぇぞ、」

政「え~っ 兄貴。勘弁してくださいよ。ここまで言ったら最後まで言いたくなるのが人情なら、聞きたくなるのも人情じゃねぇですか。新証拠に関係も薄いんですからね」

鉄「薄い? 薄くても関係あるってことだろう。手の内を見せることにはならねぇのかい。」

政「・・・・たぶん。三者協議で話された内容ですから、検察も知っていますが・・やめときましょうか。鑑定先に撮影箇所を指定するのは三宅先生がするってことなんですがね。」

鉄「まぁ その程度の事でも控えた方が無難だな。で 136枚のネガの内でどの写真なんだ?」

政「兄貴。それこそ手の内じゃねぇですか。勘弁してくださいよ。」

 二人は大笑いした。

                                       続く




 皆様 署名などのご支援ありがとうございます。今回の再審署名はこれまで署名された方も可能でございます。何度も恐縮ですがよろしくお願いします。

 携帯から http://www.shomei.tv/mobile/project.php?pid=1876
 PCから  http://www.shomei.tv/project-1876.html#detail

 詳細は晴彦さんを支援する会HP http://haruhikosien.com/index.html

 

鉄と政 再審請求編 第2話 情報公開制限

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 1月16日午後4時から高知地裁で第13回三者協議が開かれた。その前日の夜。お城下で飲んでいる鉄と政、そして旦那の3人の姿があった。
 居酒屋での会話
 
 鉄「しばらくは 情報公開制限は続きそうなんですかい。」
 
 旦那「ああ 触らぬ神になんとやらだな。まぁ 自主規制は続きそうだ。」
 
 鉄「これは前も少し話したんですが、あっしらの武器は情報なんですがね。協議の密室化を防ぐとともに、開示された新証拠を世間に伝えて高知白バイ事件に関心を集める。ってのが肝心だと。そうでしょ?」
 
 旦「まぁ これは私の裁判じゃないからね、勝手なことはできないてのはその時言ったが・・・・」
 
 鉄「はい。それには何の異論もありませんが、格段 法的に禁じられているのでもないようで、となると・・・はい。自主規制ですからね。つまり、裁判官の心証に配慮ってことですかい?」
 
 旦「10月14日の週刊フライデーのネガ製造年月日報道の件で、先生方が証拠の扱いに関して注意を受けたのが、今回の自主規制のきっかっけってのはちらりと話したが、もう少し詳しく話すとだな・・・
 裁判官が注意をしたのは、フライデーの記事が出た時点では、ネガフィルムは検察が裁判所に提出したものであって、正式に弁護側に開示したものじゃない。しかし 開示証拠に準じたものだから扱いにを慎重にしろってことなんだが・・・」
 
 鉄「・・わかったようなわからない話ですね。とにかくは裁判官のご機嫌を損ねたってことですか」
 
 旦那は苦笑いをして頷いた。そこへ政が割り込んできた
 
 政「そのネガ製造年月日の件ですがね。叔父貴のところへ製造年月日の訂正理由が、製造元から届いたでしょう? その中身は旦那が一番知っているはずなんですが、かなり 苦しい言い訳があるって聞いていますよ。」
 
 鉄「いや 俺もそこん所は聞きたいとおもっていたんですが、なぜ 製造元は2回も間違ったんですかい? それも6本の内の1本だけですよ。どうにも合点がいきませんぜ。」
 旦「製造元が間違った理由として申し立てている内容を一言で言えば、だよ。ネガフィルムの一部ナンバリングが被っていたってことのようだな。簡単に言えばそうなる」
 
 鉄「へっ? どういうことです? 同じ製造番号とかの商品が二つあった。ってことですかい?」
 旦「いや そこまでは言えないが、それに近いと思える節があるな。その辺りの訂正内容についての再質問を検討しているところだ。」
 
 政「それも 裁判所を通してやるって話ですね。」
 
 旦「政。相変わらず耳がいいねぇ。まぁ 裁判所の方も検察の意向を確認してから検討すると私も聞いているよ。 まぁ 三度も製造年月日を訂正させるのはかなり難しい。そう思うよ。」
 
 鉄「仮に裁判所が問い合わせてくれたとして、灰色決着ってところなんですかね・・」
 旦「まぁね。一方で灰色決着と行かないのが大慈彌鑑定だ。今の支援会議の中心はこれなんだ。」
 
 鉄「2月中旬の鑑定人証人喚問に全力ってところですね。片岡の叔父貴も何か質問状を出すんでしょ」
 
 政「兄貴、その質問状ですがね。裁判官は内容を事前に裁判所に提出するように言ってますぜ。何でも証人喚問の質問通告書みたいな感じで扱うような気配がしてます。」
 
 旦「それは、時間の節約になるからだろうな。まえもって裁判官も資料の整理がつきやすってこともあるが・・・」
 
 鉄「手の内を見せることにもなる。ですね。」
 
 旦「確かにそうだが、少々見せたところでかまわないね。あの鑑定書はひどいもんだよ。あの路面痕跡が本物という無理な前提で、事故形態を作り上げたものだから、土佐署の現場検証とも科捜研の算定書とも矛盾した事故鑑定になっているし、新しい写真・・・・」
 
 鉄「先日でてきた白バイの未公開損傷写真ですね。」
 
 旦「そう。 その写真からも 衝突形態の解明に重要な身をもつ損傷が出てきたわけだが、皮肉なことに、その写真を見ないまま鑑定を出しているからまた大慈彌鑑定結果に矛盾が増えちまった。」
 
 政「その写真等も自主規制するんですか?」
 
 鉄「やるとしても、解禁日は大慈彌証人喚問が終わる2月中旬以降ってところですね」
 
 旦「そんなところだね。2月なんてのはすぐに来るよ。」
 
 政「その証人喚問も尋問するのも文系の弁護士先生でしょう?こちらも鑑定人に質問させてくれないんですか? おまけに証人尋問は非公開と来てる。どうしてなんでしょうね。」
 
 鉄「ば~か いまさら素人みたいなことを聞くなよな お上の都合が悪いからに決まっているじゃねぇか」
 
 大慈彌鑑定についての話はまだまだ続く。酔いのまわった3人から何が飛び出すやらご期待候。
 
                                    続く
 
 
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鉄と政 再審請求編第3話 大藪鑑定(1)

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 高知城下での居酒屋で三人の会話はまだ続いていた。日曜の夜という事で店はいつもよりは少ない客だった。
 
 鉄「旦那 例の新証拠、科捜研の撮影した写真のことなんですが、ちょっとよろしいですか」
 
 いつの間にか酒が麦酒から日本酒に替わっている。鉄はそういうと銚子を手にして、旦那の盃に注いだ。土佐の高知では手酌をすることは滅多にない。それは失礼なことという雰囲気がある。さほど酒の強くない旦那にとっては自分のペースで飲めないことになるが、旦那はまだそれほど酔ってはなかった。
 
旦那「 新証拠については、未公開写真を掲載しなければ大丈夫って話もあるんだけどね、気になるところでもあるのかい」
 鉄「いえ、新証拠の写真そのものよりもちょっと違った話になるんで、差し障りはないと思いますが・・・
 
 11月28日に開示された科捜研の約20枚の白バイ写真の撮影日は07年2月。それまで白バイの損傷状況を記録する目的で撮影した写真はなかった。土佐署は事故の翌日片岡晴彦の運転していたバスと白バイの両方を署内の駐車場にて撮影していたが、それらは片岡に衝突箇所を指示説明させる様子を撮影したものしかなかった。スクールバスの損傷部分は数枚ほどであるが、クローズアップで事故当日に撮影されていた。
 
 鉄「・・・土佐署はバスの壊れた部分を撮影して、白バイの壊れた部分や傷を撮影していないってのはおかしいでしょう。写真は全部出したっていっていますが、バスの方は撮って、白バイのそれは撮らないってのは合点がいきません」
 旦「ふむ、土佐署は撮影していなかったのではなくて、撮影はしたがその写真をまだ隠しているってことかい」
 鉄「はい。そう考えるのが普通とおもいませんか」
 旦「普通だろうね。この事件の捜査は端からまともじゃないからね。」
 
 鉄は盃を空けて旦那に差し出した。旦那が受け取り政がそれに酒を注ぐ。鉄は手を少し動かして政に礼を伝えた。
 
 鉄「警察がブレーキ痕を描いた時点では、叔父貴が証拠捏造だなんてことを言い出すとは思っていません。どう出てくるかも当然わかっていなかった。叔父貴の出方がわからないときには、一応、交通事故捜査要領に則った捜査をするはずなんですよ。しかし・・」
 
 旦「しかし、白バイの写真がない・・か。 まぁ 県警は事故直後に証拠捏造をして・・白バイの傷を撮影したとしたら、捏造証拠と矛盾するものが写るってわけか」
 
 旦那は言い終わるとくいっと盃を空けて、鉄に返盃した。
 
 鉄「ええ 撮影していたとしてもいまだに出してこない。つまり、かなりなものが今回の写真には写っているはずなんですよ。」
 
 それまで黙って二人の話を聞いていた政が口をはさんだ。
 
 政「あっしも兄貴の「読み」は正しいと思いますよ。片岡の叔父貴から聞いた話なんですがね。事故の翌日。土佐署の駐車場でバスの運転席に座らされて何枚も写真を撮られたと言っているのですが。その写真もまだ出てきていません。ですから隠された写真はあると言っていいんじゃねぇですかい。」
 
 旦「で 二人は私に何が聞きたいんだい。」
 
 旦那は少し笑いながら 鉄と政を見やって自前の盃を空けた。
 
 旦「あまり詳しくは話せないよ」
 
 鉄「わかってます。ただ、いくつか質問に答えてくれるだけで十分です。」
 
 そういう鉄に、今度は旦那が盃を差し出した。鉄は軽く頭を下げて受け取る。
 鉄はをすぐに酒を飲み干して盃を返した話を続けた
 
 鉄「旦那 路面擦過痕の数は確か全部で8箇所ですよね。そして それらの痕跡が白バイのどの部分の傷と一致するのか、すべてはわかってませんよね」
 
 旦「検察も全てはは知らないだろうね・・・。そう言えばそこに言及した文書はないな」
 
 鉄「では数の方はどうなんです。擦過痕と白バイの傷の数は一致していないのじゃないですか」
 
 旦「合ってないよ。」
  
 鉄「でしょうね。 それも一つや二つじゃない数だと思うんですが・・・いくつなんですか?」
 
 旦「正確な数はわからないが、私が知っているだけで四、五箇所ってところだ。鉄 これ以上は勘弁してくれないかい。」
 
 鉄「では 最後にもう一つだけ よろしいですか」
 
 旦那は黙ったままだったが、鉄から目をそらさなかった。
 
 鉄「大藪鑑定人は、擦過痕をなんと説明しているんです」
 
 旦「今度は大藪鑑定かい? 擦過痕は白バイの付けた擦過痕と鑑定しているよ。ただし、あの擦過痕は路面が削れていない擦過痕だと、そう鑑定書で説明してるんだ。」
 
 政「はぁ?あれだけ白く削れているのに削れてないってこと何で?」
 
   鉄はそれに構わず話を続けた
 
 鉄「それはスクレープ痕って言うんじゃないですか?」
 
 旦「ほう、鉄は何でそれを知っているんだ」
 
 旦那は少し驚いて答えた。鉄はその旦那にスクレープ痕なるものの説明を始めた。政はにやにやしながら二人の話をきいていた。
 
 続く
 
 

鉄と政 再審請求編第4話 大藪鑑定(2)

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 高知地裁嘱託鑑定人が事故現場に残された白バイの擦過痕を「スクレープ痕」と解析していることが分かった。鉄と旦那の会話が続いている
 
鉄「やはり、そうですか・・鑑定人はそう来ましたか・・」
旦那「やはりってことは、予想していたってことかい?」
 
 そう言うと旦那は懐から煙草を取り出して火をつけた。
 
鉄「さっき政が「真っ白に削れた擦過痕」なんて言っていましたが、あの擦過痕は確かに真っ白ですが、路面が全く削られていないのは今さら言うまでもありません。路面が削られてもいないのに真っ白なんですから、チョークというよりはクレヨンで描かれた擦過痕ってのが私達の判断ですよね。」
 
 旦那は黙ってそれに頷く
 
鉄「でっ 三宅先生が意見書で写真解析を用いて路面は削られていない事を明らかにしたんですが、これを無視できなくなった嘱託鑑定人はどうするのか?気になっていたんですよ。」
旦「無視するとは思わなかったのかい?」
鉄「三宅先生の意見書をですかい? そりゃ無理でしょう、なにしろ写真解析の第一人者で科警研の顧問を務めた先生ですよ。御用鑑定人と言えども業界じゃ知らぬ者はいないって三宅先生の意見を無視はできないじゃないですか」
旦「まぁ その通りだね。」
 
 鉄はそこまで話して盃をあけた。その盃を手にしたまま話を続けた
 
鉄「意見書を無視できない。かといって御用鑑定人も、そのまま路面が削られていないことを認めて、あれはチョークで書かれた痕跡だなんて認めちゃ、今後の生活がままなりません。となるとですね。」
 
政「路面が削られない擦過痕を持ち出すしかないってことですかい?」
 
 政が鉄の盃に酒を注ぎながら口を挟んできた。
 
鉄「そうだ。他に手はない」
政「しかし、まぁ 都合よくそんな擦過痕があったもんですねぇ。ホントにあるんですかい」
 
 鉄は「ちょっと待てくれ」というと、鞄の中から1枚の写しを取り出し、それを旦那に渡した
 
鉄「それは J・スタナード・ベーカーって異人さんが書いた「自動車事故解析の方法」の写しです」
 
 そこにはスクレープ痕についての説明が書かれていた。それに目を通す旦那を見つめながら鉄は続ける。
 
鉄「その本によりますと、擦過痕というのは路面がえぐれるガウジ痕と、スクラッチ痕、スクレープ痕の3種類があるって書かれています。その中で、路面が削れられない擦過痕をスクレープ痕というのですが・・」
 
政「へぇー、そうなんですかい・・しかし兄貴、路面が削られないのになんで路面が白くなるんですかい」
 
鉄「それはこっちも聞きたいくらいなんだが、その本によると、スクレープ痕は接地面積の広い金属部分が路面と接触した際に発生するとしているんだが、路面の傷は指で触れても感知できない程度になるとしているんだ。何で白くなるのかってのは・・・・」
 
旦「その辺りのことは、嘱託鑑定書の添付資料にも書いてあったよ。なんでも車体や部品の接地面から削り落とされた金属粉が路面に幅広く付着した痕跡をスクレープ痕というらしいね。」
 
政「それじゃぁ なんですか。あの事故現場の擦過痕の白ってのは白バイの金属粉ってことですかい。だとすりゃ とんでもない話っていうか鑑定になりますよ」
 
旦「あははは そうでなくてもとんでもない鑑定書なんだけどね。 鑑定人は本文の中では擦過痕の色の事には一切触れていないんだよ。さらに言えば、スクレープ痕と指摘はしているが、路面が削られていないなんて本文中に一言も書いていない。ただ添付資料の中にスクレープ痕を説明している文書があるだけだ」
 
鉄「・・・・流石は百戦練磨の御用鑑定人ですね。刑事裁判を知り尽くしたうえでの鑑定書ですね」
政「兄貴ぃ どういうこってす」
 
鉄「都合の悪いことは書かないで参考資料などで暗に指摘する。そして裁判官は判決理由でそこの資料を根拠として採用する・・・ってことさ」
政「・・もっとわかりやすく言ってくださいよ」
 
鉄「今回のスクレープ痕について言えばだよ。次のような状況も十分に考えられるってことよ」
 
 今回の再審請求は却下する。その理由。請求人は白バイの擦過痕とされる痕跡は路面が削られてなく、本件事故によって生じたものでない旨主張するが、当裁判所が嘱託した鑑定によれば白バイ擦過痕はスクレープ痕というものであり、そのスクレープ痕は路面に深い傷をつけることはなく、その傷は指で触れても確認できないほどものであるから、路面が削られていなからといって路面痕跡を擦過痕ではないとは言えない。
 
鉄「なんてことになるってことよ ねぇ 旦那 再審請求が却下されるとしたらこんなところでしょう」
旦「いやぁ 私もそこまで「読んだ」ことはないが、十分あり得る話だな。」
鉄「ですよね。それに一旦、裁判所の判断が下されたら、反論の機会は第2次再審請求ってことですからね。そうやって時間稼ぎするんでしょう」
 
政「じゃあ どうすりゃいいんです?」
鉄「嘱託鑑定人尋問と反論書に掛けるしかないな」
旦「それに加えて、裁判官次第だね。嘱託尋問も時間が限られている中、追究したいことは山ほどあるし、とぼけられたらそれまでさ。」
 
 あきれた顔をする政に旦那が盃を渡して、酒を注いた
 
旦「ところで鉄、この「自動車事故解析の方法」なんだがよく見つけたね。全部に目を通したのかい」
鉄「いえ、読んだのはその写しだけです この本は鑑定を生業とする人には聖書みたいな本でして、知り合いの事故鑑定士に教えてもらったんですが、どうかしたんですか」
 
 と、鉄が尋ねた
 
旦「いやね。この本の翻訳者が誰だか知っているのかなと思ってね」
鉄「いえ、それも知りませんが、誰なんです」
 
旦「大慈彌雅弘っていう人なんだけどね。聞いたことはないかい」
 
鉄と政が顔を見合わせてから応えた
 
鉄と政「そいつはどこの馬の骨何ですかい?」
 
旦那はそれを聞いて何故だか大笑いした。鉄と政は訳が分からないまま、二人して盃を空けた
 
旦「今度の嘱託鑑定結果の根拠となる資料はほとんどがその本から引用している。横滑り論もそうなんですが、一度 これと併せてすべてに目を通した方がいいですよ。」
 
 旦那は一冊の綴りを鉄に渡した。その綴りの表書きには「鑑定書」と書かれていた。
 
旦「3月には嘱託鑑定人尋問があると思うから、二人はそれまでによく読んで、それなりの準備をしておいてくれないかい。いつまでも沈黙ってわけにはいかないだろうからね。頼んだよ」
 
 二人は少し驚いたが、すぐににやりと笑ってそれを受け取った。
 
 この夜は寒波の影響で夜半過ぎから急激に冷え込んだ。酔った三人が店を出たころには南国高知でも雪がちらついていた。
 
 続く
 
 

鉄と政 再審請求編第5話 大藪鑑定(3)

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居酒屋を出た三人は追手筋から南に下り、帯屋町に差し掛かった。そこで三人は二組に分れた。鉄と旦那は西に曲がり、政はもう少し飲んで帰ると言って来た道を北に戻り、柳町へと消えていった。
 
旦那「しかし、冷えるね。鉄 「わらじ屋」でうどんでも食べて帰るかい」
 
鉄は「へぇ」と生返事はしたものの、風呂敷の中の鑑定書が気になって仕方がなかった。それに体は冷えてはきたが腹の方はさほど空いてはなかった。
 
旦「・・鑑定書が気になるのかい。その厚みの半分はたいして意味のない鑑定資料や引用書物の写しだよ。鉄なら20分もあれば読めるとおもうけどね。すぐにでも読みたいなら・・」
 
そう言いながら旦那は腕時計を見た。まだ土佐人には宵の口ともいえる時間だった。
 
旦「私はうどんを食べて帰るから、ここで別れるとするかい」
鉄「そうですね。そうさせてもらいます。ところで旦那、ほんとにうどんを食べたら帰るのですかい?まっすぐに帰ってくださいよ。」
旦「鉄、何を言ってんですか、お互い様ですよ。」
 
旦那を見送った鉄は、来た道を戻り、先ほどまで飲んでいた居酒屋の近くの漫画喫茶へと向かった。
 
昇降機で5階まで上がり、店に入ると慣れた様子で受け付けを済せて個室に入った。PCの電源を入れてから、鉄は一旦部屋を出て珈琲を手にして戻ってきた。
 
(さてさて、なんて書いてんでしょうかねぇ・・)そう思いながら紙をめくっていった。今回の嘱託鑑定がどのように状況を説明してるのか、気になるところは何点もあったが、鉄の一番の関心は、バス後輪のタイヤ痕が無いことと。オタマジャクシ痕と言われる、前輪タイヤ痕の先端が黒くなっている部分が時間の経過で消えていることをどう説明しているのかだった。
 
旦那に言われた通り、何が書かれているのかを理解するのに20分かからなかった。
「嘘だろう?」
そう言いながら鑑定書を読み終わった鉄は、それを机の上に放り投げて、天井を仰いだ。
 
鑑定書には、バスが停車した理由を、前輪のみの横滑り抵抗による停止といった内容が書かれていた。その結果、後輪のタイヤ痕は印象されないと、そう説明してあった。
 
「時速10km/hのバスが、白バイを3m引き摺りながら横滑りをして、1mのタイヤ痕を付けた。おまけに運転手はその間ブレーキを踏まなかった、だから、後輪にはタイヤ痕がつかないだなんてなぁ・・・・」
 
捜査官も見たことがないというオタマジャクシ痕の消滅については次のような説明がなされていた
<横滑りによって剥がれ落ちたタイヤ表面のゴムのカスが(2時間足らずの)時間経過によって消滅した・・>
 
情けない。怒りを通り越し、複雑な笑いが込み上げ、その後には涙がでそうになった。鉄はこういう鑑定書を相手に戦わなくてはならない自分達が情けなくなってきた
 
「馬鹿らしい・・」
 
この鑑定書が採用されれば、裁判の世界では物理も科学もレトリックと権威の前では意味をなさない。そうなると鉄は思った。しかし、このような内容に対しても、きちんとした根拠を上げて反論をしていかなくてはならいことは鉄はよくわかっていた。
 
気を取り直して鑑定書を読み直そうとした時、鉄の携帯が机の上で震えた
 
旦那からの短メールが来ていた。
 
<読み終わったら飲み直さないかい>
 
鉄はすぐに返信を打つと、飲みかけの珈琲を飲み干してから店を出た。
 
続く
 
 
 
 
 
 

鉄と政 再審請求編第六話 嘱託鑑定(四)

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 店を出た鉄は、追手筋の北にある廿代町に向かった。旦那の待っている飲み屋までは歩いて10分と掛からない。そこへ向かう途中、鉄は、何から話すのか考えてみたが。言いたいことがありすぎてまとめることができなかった。
 
 店のあるビルが見えてきた。3階にある店のネオンは消えていたが、鉄は気にすることなく会談を一足飛びで上がった。
 
 鉄がその店に来たのは初めてではない。もう何度も政や旦那達と来ていた。カラオケのないカウンターだけの小さな店だ
                 (・・・・・前置きが長いねぇ・・・・)
 
 他に客はなく、旦那はカウンターの真ん中で煙草をふかしていた。鉄はその横に座ると、店の女がカウンターの向こうからおしぼりを差し出した。
 
 上戸彩似の店員との挨拶もそこそこに、旦那と話し始めた。
 
鉄「どこから話していいやらわからないですね。これはひどすきますよ」
旦「確かにね。どこから話しても馬鹿げた話になるけど、強いて挙げればオタマジャクシ痕かい?」
鉄「それもそれですけど、話を整理するには最初の鑑定事項からいきますが・・・・」
 
そう言うと鉄は鑑定書をカウンターの上に広げた
 
旦那は「それは長い話になるね」と苦笑いをしながら、話を促した。
 
高知地裁が嘱託した鑑定事項は次のような内容だった。
 
(1) 客観的な状況を前提として、現場に残されたスリップ痕様の痕跡および路面擦過痕様のものは本件事故に    よって印象されたスリップ痕、路面擦過痕と考えられるか
 
(2) そうであると考えられるなら
  1) スリップ痕。擦過痕の機序はどのようなものか
  2) ア・前輪スリップ痕が平行でない理由
     イ・スリップ痕の先端が特に濃く印象されている原因は何か 注(オタマジャクシ痕の原因)
     ウ・スリップ痕にタイヤの溝は印象されているか。されていないならその原因は何か
 
(3) (1)、(2)の場合を基にした際のスクールバスと白バイの衝突時のそれぞれの速度 
 
鉄「指定された鑑定事項を読みますとね、客観的な状況、つまり、目撃証言とか片岡の叔父貴の供述に関係なく。物証で事故を鑑定しろってことと。私は解釈していたんです。」
旦「私もそう思うよ。厳密に言えば鑑定資料は現場写真しかないってことになりますね」
 
鉄「で、嘱託鑑定人は写真を見て、バスのスリップ痕であり、白バイの擦過痕であると判断した。まぁ。鑑定人はそう判断するしか選択肢はなかったんでしょうが、この時点では写真の真贋については鑑定事項に入っていないのですが・・・」
 
旦「この鑑定事項が決まったのは 去年の7月の三者協議で、その時に現場写真ネガフィルムの検証が製造元のアルプスフィルムの系列で行われることも決まりましたね。」
 
鉄「ってことはですよ。捏造された可能性のある写真をもとに鑑定しろとそう裁判所は命じたわけですか?」
 
旦「あはは まぁ その辺りを話していくと話がそれちまうよ。まぁ、その時点で、ネガの検証を裁判所がどうして命じたのか、私にもよくわからないが、以前どこかで話したと思うけど、裁判所が指定したネガ検証方法では、何も発見はできなかった。そうなる予定だったが、検証当日の申入れで、ネガのデジタル複写の解像度を上げることに成功したから、形だけのネガ検証のはずが重要な証拠をもたらすことになったよね」
 
鉄「コピー解像度が300万画素から1000万画素ってやつですね。おかげでいろいろと出てきましたが・・」
 
旦「そうなんですが、ネガの話は鑑定書には直接関係ないから、またの機会にして話を戻しましょうか」
 
鉄は頷くと、鑑定書のページを一枚めくった。
 
続く
 
 
 

冤罪・高知白バイ事件 TV放送のお知らせ

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 高知白バイ事件 TV放送のお知らせ
 
 高知県警白バイとスクールバスの衝突により、白バイ隊員は死亡し、バス運転手の片岡さんは業務上過失致死罪により刑務所に収監されました。しかし、その真実は、県警による証拠捏造や事故を目撃したという同僚の白バイ隊員の偽証により、無実の罪を着せられた冤罪事件です。
 

 3月17日に開局した Dlife(BSデジタル258CH)でKSB瀬戸内海放送制作のドキュメンタリー番組「証拠が嘘をつく」「それでも証拠は動かない」「受刑ー壁の向こうへ」のテレメンタリ―3部作が放送されます。詳細な事件の検証番組はテレ朝系列での放送しかされていません。その結果、テレ朝系列のない地元高知では。この交通事故の存在はまだしも、事故の事実を知る人はかなり少ないのです。
 
 今回のDlifeによる再放送は、高知はもとより全国どこでもご覧になれます。
 是非ともご視聴よろしくお願いします
 
 Dlifeの視聴方法 ⇒ http://www.dlife.jp/howtowatch/
 (無料放送です)
 
放送日程
3月19日(月)昼11:30~『証拠が嘘をつく~高知白バイ衝突死』
 
3月20日(火)早朝4:00~『それでも、証拠は動かない ~高知白バイ衝突死2』
 
3月20日(火)朝8:30~『受刑 壁のむこうへ~高知白バイ衝突死3』

 ●「証拠が嘘をつく」はテレビ朝日ドキュメンタリー大賞を受賞した番組です。

 3番組の中では
 高松高裁の判決、
 スリップ痕ねつ造疑惑
 支援する会 バス走行実験
 最高裁上告と署名活動
 片岡が収監された当日の様子
 などが放送されます。

 詳細な番組内容は 
 ニコブログさんの記事をご覧ください

 録画・視聴をよろしくお願いします。
 すでにご覧になっている方もシリーズ3作を続けてみれば、また違う思いも沸いてくるかと思います。
 
 放送まで時間はありませんが周知宣伝よろしくお願いします。

 
 
 
 

鉄と政 外伝1

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 「旦那ぁ 片岡の叔父貴が引っ越しましたねぇ」と政が酒を注ぎながら、旦那に話しかけた。 ヤフーブログの「雑草魂」をFC2ブログに「雑草魂2」として引っ越したのは昨日のことだった。
 
 「ああ ヤフーではコメント管理が万全じゃないし、それを改善しようする姿勢も見えないからね。引っ越しの手間はかなりかかったようだけど、後々を考えると正解ですね。」
 
 「旦那は引っ越さないので?」と政が話しながら、今度は自分の盃に酒を注ごうとした。旦那はそのお銚子を政から取り上げると、政の盃に酒を注いだ。
 
 「ここのことかい? 開店休業のここにはその必要はないでしょう。ところで政。なにか話は入っていないかい。」
 
 「この1年で あっしの枝がほとんど切れちゃったれちまったもんで、いえね。この商売は持ちつ持たれつなもので、こちらからネタを出さないことには、枝も動きようがないってところなんです。旦那の方こそ、公式情報が入っているんじゃないですか」
 
 身を乗り出して政が旦那に迫った
 
 「三者協議の内容なら、支援する会さんの公式発表以外は知らないよ」
 
 「旦那ぁ 何を言ってんですか。いまさらそれは通用しませんぜ」
 政は大袈裟に身を反らして笑った。
 
 「あははは 確かに通らないですね。まぁ、時期が来ればあらかたのことは出せると考えてはいますよ」
 
 「それは いつごろなんで」と再び政が身を乗り出した。
 
 「6月中旬から下旬といったあたりでしょう。」と旦那はあっさり答えた
 「へっ 結構先なんですね」
 「そうかい。すぐに来るとおもいますよ。それと、こちらに慌てる理由はありません。」
 
 この先、高知白バイ事件再審請求がマスコミによって報道される予定がない状態である以上は旦那の言う通り慌てる必要もなかった。
 
 「では 6月の下旬にかけて何かあるから 出せるものは出すってことですね」
 
 旦那は盃を口に運びながら頷いた
 
 「そりゃあ、なにがあるんです」と政が重ねて尋ねた
 
 「非公開だが嘱託鑑定人証人尋問が予定されている。」
 
 旦那は何一つ表情を変えないまま答えた。そして政もまた同じ表情でさらに尋ねた
 
 「それはあっしの耳にも入ってますが、それだけじゃないでしょう?」
 
 旦那は眉をピクリと動かして、政を鋭い眼差しで見据えた
 
 「政。あなたに心当たりでもあるのですか?」
 
 にやりと政は笑って盃を旦那に差し出していった
 
 「旦那ぁ 勘弁してくださいやし・・ 何か仕掛けようとしてませんか」
 
 今度は旦那が大笑いをした。
 
 「あははは 流石ですね。政が何処まで知っているのかわかりませんが、私の仕掛け・・仕掛けるかどうかも微妙なところですが、仕掛けたとしても、6月下旬の動きには関係ないことですよ。」
 
 旦那は政に盃を返すと話を逸らした
 
 「ところで、5月10日に愛媛白バイ事件国賠訴訟の判決がでるのですが、政は知ってますよね。」
 
 政が「もちろんですよ」と頷いた
 
 「私はどうしても仕事が抜けられないので、政に傍聴に行ってもらいたいのですが、大丈夫ですか」
 
 旦那に言われるまでもなく高松高裁に傍聴に行く予定だった政は二つ返事をした
 
                外伝1はこれにて 完
 
 
 
 
 
  
 
 
 

愛媛白バイ事件 国賠訴訟 判決文 その1

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主     文
 
1 本件控訴をいずれも棄却する。
 
2 控訴費用は控訴人の負担とする。
 
事 実 及 び 理 由
 
1 控訴の趣旨
 
1 甲事件本訴関係
(1)  原判決を取り消す
 
(2)被控訴人兵藤及び被控訴人県は,控訴人に対し,連帯して2351040円及びこれに対する平成16118日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
 
(2)  被控訴人県及び被控訴人国は,控訴人に対し,連帯して110万円及びこれに対する被控訴人県は平成191114日から,被控訴人国は同月15日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
 
(4)仮執行宣言
 
2 甲事件反訴関係
 
(1)  原判決中,控訴人敗訴部分を取り消す。
 
(2)上記部分に係る被控訴人県の請求を棄却する。
 
3 乙事件関係
(1)原判決中,控訴人敗訴部分を取り消す
 
以下 3p
 
(2)上記部分に係る被控訴人Hの請求を棄却する。
 
 
2 事案の概要等
 
1 本件は、控訴人が所有し運転する普通自動二輪車(以下「控訴人運転車両」という)と、被控訴人県が所有し、愛媛県警察警察官である被控訴人Hが職務執行として運転する大型自動二輪車(以下「被控訴人H運転車両」という)が三叉路交差点付近で衝突する交通事故(以下「本件事故」という)が起きたところ、
 
(1)   
控訴人において、被控訴人Hが、同交差点で右折のため停止中のワンボックスカー(以下「先行右折車両」という)後方の安全確認を怠り、先行右折車両後方左寄りに右折のため停止していた控訴人運転車両の存在を見落したまま漫然と被控訴人H運転車両を運転して同交差点を対向直進したため、
 
先行右折車両の右折直後、停止中の控訴人運転車両に衝突する本件事故を惹起したと主張し、控訴人は、本件事故によって傷害を負い、控訴人運転車両が全損したとして、
 
被控訴人Hに対して不法行為による損害賠償請求権に基づき、被控訴人県に対して国家賠償法11項に基づき、
 
治療費、付添看護費、入院雑費、通院交通費、入通院慰謝料、控訴人運転車両全損による損害、弁護士費用相当損害合計2351040円及びこれに対する本件事故日である平成16118日から支払済みまで民法所定年5分の割合による遅延損害金の連帯支払を求めるとともに、
 
愛媛県警察の捜査担当者が本件事故の目撃者や控訴人の説明をあえて無視し、公平性・適正性を欠く違法な事故捜査を行い、松山地方検察庁検察官が愛媛県警察の捜査担当者による違法な捜査結果を是正することなく、控訴人には本件事故の発生について過失がないにもかかわらず控訴人を家庭裁判所に送致したことによって、
 
控訴人が精神的苦痛を被ったと主張して、被控訴人県及び被控訴人国に対して国家賠償法11項に基づき、慰謝料100万円及び弁護士費用相当損害10万円の合計110万円並びにこれに対する本訴状送達の日の翌日である被控訴人県は平成191114日から、被控訴人国は同月15日から支払済みまで民法所定年5分の割合による遅延損害金の連帯支払を求め(甲事件本訴請求)
 
以下4Pめ
 
(2)
被控訴人県及び被控訴人Hにおいて、本件事故は、控訴人が、進路前方の安全確認をせずに漫然と前記交差点を右折しようとした過失(交差点優先車妨害、道路交通法37条違反)及び職務の執行として対向直進してきた緊急自動車である被控訴人H運転車両の進行を妨害した過失(緊急自動車進路妨害、同法401項違反)によって惹起されたものであると主張し、
 
不法行為による損害賠償請求権に基づき、控訴人に対し、被控訴人県が、その所有に係る被控訴人H運転車両の修理費用相当損害141291円及びこれに対する本件事故目である平成16118目から支払済みまで民法所定年5分の害」合による遅延損害金の支払を求め(甲事件反訴請求)
 
被控訴人Hが、治療費、慰謝料、入院諸雑費、通院交通費合計789391円及びこれに対する本件事故目である平成16118目から支払済みまで民法所定年5分の割合による遅延損害金の支払を求めた(乙事件請求)事案である。
 
 
原審は、控訴人に対する被控訴人県の請求(甲事件反訴請求)及び被控訴人Hの請求(乙事件請求)を一部認容し、控訴人の各請求(甲事件本訴請求)をいずれも棄却したため、控訴人が控訴した。
 
 
2 前提事実(当事者間に争いがないか、掲記する証拠及び弁論の全趣旨によって容易に認定できる事実)
 
次のとおり補正するほかは、原判決「事実及び理由」第21(420行目から713行目まで)記載のとおりであるから、これを引用する。
 
 
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